なにが必要?
バードウォッチングにもさまざまなスタイルがあります。自転車通勤の途中にスーツで観察する人、近所を散歩しながら公園で観察する人、車中泊をして早朝から登山しながら観察する人、沖合で船に乗って観察する人…。
私が中学生のときは、通学路の林で野鳥を探しながら登校していました。カラ類の群れに遭遇したり、子連れのコジュケイを見つけたり、制服でバードウォッチングを楽しんでいました。
服装や持ち物はこれ!と一概には言えませんが、共通してオススメする服装や持ち物を紹介します。
バードウォッチャーの
服装
①靴
履きなれた靴
観察する環境にもよりますが、特別な場合を除いて、履きなれた動きやすい靴を履くことをお勧めします。
また、環境に合わせてスニーカー、ハイキングシューズ、登山靴がよいです。足場が悪い場所や山道では、靴底のグリップがしっかりしたものを履きましょう。
車に乗るときはスニーカー、山を歩くときは登山靴のように、2つの靴を履き分けると楽なこともあります。
②服
色への配慮
バードウォッチングに服装は決まっていません。しいて言えば、野鳥にとって刺激となる色は避けるとよいです。
ブランド物の登山ウェア等ではよく蛍光色が売られていますが、蛍光色は特に野鳥にとって刺激になると聞きます。
バードウォッチングの
持ち物
①双眼鏡【★★★】
必須級!
観察することを目的とした趣味なので、双眼鏡はあった方がよいでしょう。
双眼鏡の必要性についてはこちらのページをご覧ください。10倍の双眼鏡があれば、10m先の野鳥を1m先にいるかのように観察することができます。フィールドスコープや望遠カメラで代用する
場合もあります。
②カメラ【★★★】
野鳥観察の魅力のひとつ
これはバードウォッチングのスタイルによりますが、最近見かける単独のバードウォッチャーのほとんどはカメラを持っている印象です。
野鳥を写真に残せば、帰宅後に識別ができますし、観察記録として残すこともできます。
珍しい野鳥を撮影するときの緊張感は、体験したことのある人にしかわからないものがあります。
カメラにも多くの種類があるので、いずれカメラの種類や価格帯なども紹介したいと思います。
三脚を使う人も、手持ちの人もいます。
③野鳥図鑑【★★★】
識別の助けに
身近な種類100種ほどを掲載している図鑑から、600種類以上掲載している図鑑まで、野鳥図鑑も多くの種類があります。
個人的なおすすめは、
・イラストではなく写真掲載
・軽めで携帯しやすい
・雌雄の違いや若鳥の写真がある
・300種類程度 な図鑑です。
ちなみに私の愛読書は、「山渓ハンディ図鑑7 日本の野鳥」です。※現在3冊目。種類は多めで少し重いですが、すべて写真掲載で情報量が多く、識別の際にはとても助けられました。
④カバン【★★★】
歩きやすいものを
図鑑、飲み物、フィールドノートで済むなら小さいものが良いでしょう。カメラやレンズ、上着、お弁当、タブレットなどが必要なら、その大きさに合うカバンが必要です。
おすすめとしては、小物の収納が多く、図鑑が取り出しやすいもの、背中で揺れず体にフィットするものがいいです。重いものを底に入れるとき、ファスナーで横からすぐ取り出しやすいタイプもたすかります。
④三脚・雲台【★★】
手ブレ防止・機材の支えに
主にカメラの手ブレ防止や、フィールドスコープなどの重い機材の支えのために使われます。三脚は素材によって重さや安定性が異なり、価格帯もまちまちです。ビデオ雲台は、スムーズにカメラを操作するために使います。
特にカワセミの撮影など、同じ場所で野鳥を待つ方にとっては必需品です。
三脚は通行人の妨げにならないよう、マナーを守って使いましょう。
⑤フィールドノート【★★】
観察の記録に
自然観察にはフィールドノートはつきものです。日時、天気、場所、観察した野鳥の名前やスケッチなど、記録しておくと忘れた頃に重宝します。
また、スケッチを描くだけでも、野鳥の知識を養うことができます。
ノートはポケットサイズで表紙が硬いもの選べば下敷きがなくても使えるのでオススメです。
たとえばコクヨの測量野帳。適度なサイズ、硬さに加え、方眼もあります。
最近はスマホやタブレット、撮影した写真を用いてハードディスクやブログで管理する人もいますが、現地でスケッチするならやはり紙媒体がお勧めです。
⑥タブレット【★】
便利屋さん
車に置いておき、撮影した画像をiPadの大きな画面で見ることができます。識別の補助、画像加工、SNSやブログ投稿、コンビニで印刷までできます。スマートフォンでも同様なことができます。
カメラによっては、アプリをインストールして無線で画像を転送できます。
HDMI映像出力機能つきのSDカードリーダーがあると、宿泊先のテレビに映して1日の活動を振り返ることもできます。
⑦その他【★】
カメラ備品
SDカード、バッテリーなど。泊を伴う場合は、充電器も必要です。SDカードを忘れた場合は、性能を選ばなければコンビニでも買えます。無駄な労力や出費にもなりますので、カメラの備品関係は忘れないようにしましょう。
大容量バッテリー
大容量バッテリーを車に常備させ、シガーソケットで充電しておくと、移動中にバッテリーチャージも可能です。
植物図鑑
植物は野鳥と密接な関係にあるため、植物図鑑を携帯することがあります。植物図鑑のなかには、植物ごとに集まりやすい野鳥の種類を掲載したものもあります。
大きな図鑑は重いのでお勧めしません。
いざ出発!